簿記

【体験談】簿記取得のメリット・デメリット

こんにちは!トムさんです!

私は21年に日商簿記3級、22年に日商簿記2級を取得しました。

「資格を保持していることでメリットありました!」というよりは、自分自身の人生の資産が増えたような豊かな気持ちを手に入れることができました。

今、簿記を勉強することの大切さは改めて見直されていると思いますし、まさに勉強中という人にとっても参考になるよう、私の実体験をまとめていきます。

職場で感心される

私はコロナ渦で、仕事で理不尽にさらされている時期があり(法的におかしい!というレベル)、大切な家族が入退院を繰り返しており(睡眠や食事ができない)、私自身の心身が疲弊していき、目の前の生活資金をどうしていくか頭を悩ましていました。

仕事から帰っても家族は入院中、誰かと飲みに行くということもできない世の中のとき、私は日商簿記3級を勉強することで気を紛らわしていました。

簿記のテキストの中身は見たことも聞いたこともない単語がずらり。正直いって日本語には思えませんでした。ただでさえ日々の生活に疲れ切っているのに、簿記を勉強するなんて頭がおかしいとさえ自分でも思っていました。でも、何かやっていないと苦しくて、簿記が分からないことなんて大したことないなと言い聞かせていました。

借方(かりかた)貸方(かしかた)しいくりくりしい、左、右、左、右と紙に何度も書きなぐっては体に覚え込ませていきました。何度やっても仕訳が分からない。なんだこれ。と絶望に絶望を繰り返して2ヵ月。

「あれ、ちょっと分かるようになったかも。」

単語が馴染んできた。仕訳が前より当たるようになってきた。

脳内科の先生曰く、人間の脳みそが新しいものを違和感なく感じるようになるまで70時間くらいかかるとのことです。

そして、簿記を勉強し始めて3ヶ月半、まだ不安定ではあったたものの、CBTテストセンターで受験し合格することができました。

褒賞制度があったため、会社に報告すると、思いのほか反応が良かったのです。

経理20年、30年やっているような人達にも伝わり、

「え!すごいですね!」と褒めてもらうことができました。

大人になっても誰かに認めてもらえる、褒めてもらえるというのはやっぱり嬉しい。心がカラカラに渇いた時期だったので本当にうれしく思いました。

(YouTubeで「ふくしままさゆき」さん「たぬ吉」さんを参考に勉強しました)

一気に簿記2級へ

一心不乱に勉強して褒めてもらえたのが強烈に嬉しかったのだと思います。人生やお金にも悩んでいたし、解決の糸口を見出せたような感覚でした。だからこそ、簿記2級も取得しようと決意したんだと思います。

とはいえ、家族のフォローも継続しながらだったため、やっぱりしんどかったです。

結局のところ簿記3級から簿記2級を取得するまでは1年かかってしまいました。

簿記2級って簿記3級のテキストの2倍は量があります。1冊だったのに2冊に増えてますやん。商業だけでなく工業って。。。

しかも連結会計の箇所はもともと簿記1級の内容だったけど、2級になった?おいおい!勘弁してくれ!と思いました。(連結は準1級と言われたりします。)

簿記2級を勉強していると、損益計算書は貸借対照表、ありとあらゆる企業情報が読み解けるようになってきました。

そして2級に合格すると、仕事での景色が明らかに違ってきたのです。

それは簿記の概念が役に立つ大きなプロジェクトメンバーの一員に選ばれたことです。色々な会社の人たちと一緒になって仕事をする必要があり、その度に簿記2級の知識は効果を発揮しました。色々な世代の人たちにも重宝してもらえましたし(経営管理に貢献)、会計のプロ集団との会話が成り立つ自分にも自信を覚えました。

まさに、簿記はビジネスの共通言語という言葉が腹落ちした瞬間でした。

家計管理に役に立った

384万の奨学金を返済した頃にコロナが蔓延し、さらに家族が入院となってしまい、医療費の捻出含め家計管理に苦心していました。

しかし、簿記の勉強をしたことで、

「あれ、自己資本比率100%、超優良家計じゃん!」と自信をつけたり、

毎月の負債(クレジット支払)はこのくらいで、流動資産がこのくらいあるから、資金繰りは問題ないなとPL、BSの感覚を掴むことができるようになりました。

毎月の収入に対して、どのくらいの変動費と固定費があるのかを把握し、短期だけでなく中長期の計画を見通せるようになりました。

ちょっと街を歩いただけでも、コスト構造がざっくりと分かるようになります。そのため、あらゆる事象に面白いな・興味深いなと感じられるようになりました。

さらには、自分にとって本当に必要な経費は何かということも分かるようになり、本質を見極める力が養われたようにも思います。

簿記を学ぶことのデメリットはないのか?

ここまで簿記を学ぶことのメリットを語ってきましたが、デメリットはないのか?益(得)はあっても損はないように思いますが、あえてデメリットを言うとすると下記のことが頭に浮かびました。

  1. 時間がかかる(数百時間)
  2. クセがあって挫折しやすい
  3. めっちゃ仕事ができるようになるわけではない

資本主義社会で生きていく上で簿記を知っていることは強みになると思いますし、コスパ最強の資格ともいえます。しかし、一定の時間を捻出しなければなりませんので人によっては大きな損失と言えるかもしれません。生まれた瞬間から誰でも時間を切り崩して生きているわけですから、何に優先順位を置いていくかは人それぞれです。

簿記会計は数学をやや複雑な言葉に並び替えたかのような、クセの強い学問といえると思います。拒否反応やアレルギー反応を示す人もいると思いますし、すべての人がやる必要があるかといわれると難しいところです。(基礎くらいは全ての人がやったほうがいいと私は思う)せっかく学んでいても、挫折してやめてしまう人が多いだろうというのは想像がつきますので、スマホ・YouTube学習やスクール、その他いろいろな方法で継続できる仕組みを作っていくことが大切かと思います。

簿記の資格を取得すると一定の会計知識は身につきます。しかし、会計が少し分かるからといって、めっちゃ優秀なビジネスパーソンになれるわけではありません。様々な要素を地道に伸ばしていくしか方法はありませんので、簿記に過度な幻想は抱かずに、目の前のことに集中していくほうが賢明といえます。

さいごに

簿記は私の人生において、誰にも奪われることのない大きな資産となってくれました。この資産を活用して、自分自身や家族を少しでもハッピーにできるよう導いていきたいですし、誰かの役に立てるのであれば嬉しく思っています。

人生100年と言われる長い旅路の中で、誰かの資産を奪うばかりではなく(負債が大きく信用が低い人)、自分や他人の資産を増やしていけるような(人としての資産が大きい人)になれるよう一生懸命に生きていきたいです。

今日は私自身の簿記取得の体験談を語ってみました!

それではまたっ!

ABOUT ME
tom-sun-lifestyle
こんにちは!トムさんです! このブログでは、健康やお金を中心に様々なライフスタイルの向上に役立つ情報を発信していきます。 日商簿記2級、FP2級、ビジネス会計検定3級を保有しています。