こんにちは!トムさんです!
2024年は新NISAが始まりましたね。「貯蓄から投資へ」国が本腰を入れて取り組んでいる施策なだけに税制面で優遇措置がとられています。
老若男女の多くの人達に「投資」や「NISA」というカテゴリーは大きな注目を集めていると言っても過言ではありません。
各種メディアで拾いきれないほどの情報が飛び交っている状況で、正直何を指針としたら良いのか分かりません。
そんな中、非常に残念なニュースも飛び込んできました。経済評論家の山崎元さんが亡くなったとのことです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d52a6ce8ac7a8bbdfdf58ba8f387e141cf98e9d
山崎さんは投資に精通しており、多くの人達にとっての最適解を分かりやすくまとめて下さっていました。幅広い経験と知見をもっと届けてほしかったですが、とても残念です。
ネット上にはファストフードのように、短時間でガツンと気持ちよくしてくれるような情報がたくさんあります。
しかし、山崎さんの発信は一貫していて凡人の私も腹落ちしやすい内容でした。
私のNISAに対する考え方は山崎さんの書籍をベースとしているので、ここでも紹介していければと思います。
ほったらかし投資術
山崎元さんと水瀬ケンイチさんの共同著書に『ほったらかし投資術』という本があります。困ったり悩んだりする場合は、この本1冊でOKだと言い切ることができます。
初心者の人にとっても分かりやすくまとめてくれていますので、ざっくりと全体像を掴んだら行動をするのみというイメージです。
2010年頃に新刊された本書が、改定を重ねて現在に至っており、新NISAにも対応した内容を網羅してあります。
現行のNISAが始まる前と後で基本的な考え方はまったく変わっていません。この基本をしっかりと押さえておけば、あとは個人の状況に合わせて応用していくだけだと思います。
悩んでいたり、これから少しずつ勉強したいという人は、ぜひ一度読んでみてください!
長期・積立・分散
多くの人は40年くらい働くことが想像されるでしょう。寿命がどんどん延びていますので50年・60年と働き続ける人も出てくると思います。NISAのような投資においては、「長期・積立・分散」が大事とよく言われます。
長期というのは、15年以上株式を保有していることで(マーケットに居続ける)、誰でも再現性高く、負けにくいことが証明されています。非常に賢い人達が研究を重ねてたどり着いた結論となっていますので、反論するにも大変な材料が必要になります。
積立というのは、少額であってもすぐに始めて、定額を積立していく仕組みを作ることです。株価や為替の値動きを予測することは誰にもできないため、市場の平均値を確実に捉えていく狙いがあります。毎月定額で積立を15年以上続けていくことで資産形成に大きなメリットをもたらします。(もちろん、必要な人だけがやればいい)
分散というのは、1つの会社や1つの国に全てを賭けるのではなく、全体的に満遍なくカバーすることがリスク分散として大切とされています。例えば、ロシア・ウクライナの戦争は誰が予想できたでしょうか?一般人である私達にとっては衝撃的な事件だったと思います。ロシアだけに集中投資していたらどうだったでしょう?あるいは、この戦争をきっかけに世界中のエネルギーや資源、株価や為替が激変しました。日本も円安であることは大きく報じられていました。ほったらかし投資術では、世界中の大ショックが起きたとしても世界中に広く分散した投資商品を持ち続けることが大切と教えてくれます。
ネット証券でオールカントリー
銀行や証券会社の窓口には行くな。ネット証券で投資しろ。というのがこの本のメッセージです。窓口は商売として手数料や高コスト品を販売してくる可能性があるからです。
また、数多くある投資商品の中でも「eMAXIS SLIM全世界株式(オール・カントリー)三菱UFJ国際投信」がベストアンサーだと言い切っています。
通称「オルカン」ともいわれる商品と現金をもっていれば、合理的な生き方ができると教えてくれています。
まとめ
ほったらかし投資術は、私も含めた多くの人達にとっての決定版の本です。ぜひ参考にしてみてください。そして、亡くなられてしまった山崎さんに対してはお悔やみを申し上げると同時に数多くの有益な情報を発信してくださったことに感謝したいと思います。本当に有難うございました。
それではっ!